日本共産党 衆院比例 近畿ブロック たつみコータロー

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国会会議録

貸付料 森友に事前伝達 籠池氏のメモ示し告発

2018年03月20日

学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐって、財務省が貸付契約前に貸付料の予定価格を事実上学園側に伝えていたことが20日の参院予算委員会でわかりました。日本共産党の辰巳孝太郎議員が当時、学園理事長だった籠池泰典被告(詐欺罪で起訴)が2015年に作成していたメモを示して明らかにしたもの。財務省はこれまで事前の価格交渉を否定してきましたが、虚偽だった疑いが濃厚になりました。

辰巳氏が告発した籠池氏のメモでは、同年1月13日に近畿財務局の職員3人が来て、貸付料3400万円を「指にて」「暗黙の提示」をしたと記されています。辰巳氏は、財務省の改ざん前の決裁文書でも、同年1月9日に「近畿財務局が森友学園を訪問し、国の貸付料の概算額を伝える」と記載されていることを指摘。「(事前に森友学園に貸付料の)金額を伝えたのか」とただしました。

財務省の太田充理財局長は「具体的な金額を提示したことはなかった」と否定。しかし、辰巳氏が「(財務省が)持っていた賃料の予定価格はいくらか」とただすと、太田理財局長は「3300万円を予定価格として考えていた」と答えました。

辰巳氏は「3300万円の予定価格を持っていて、籠池氏には3400万円ならば(貸付契約が)成立すると伝えている。事前に価格を提示している」と指摘。麻生太郎財務相は「この種の交渉で事前に価格を提示することは通常、考えられない」としか答えられませんでした。

辰巳氏は、森友学園が国有地の貸付時から「特例」の扱いを受けていたと指摘。背景には、安倍晋三首相の妻の昭恵氏の存在があるとして、「通常、考えられないことが起こっている。調査すべきだ」と求めました。

写真

(写真)日本共産党の辰巳孝太郎議員が20日の参院予算委で示した籠池泰典被告の「森友学園」理事長当時のメモの一部(辰巳議員事務所提供)

 

2018年3月21日付新聞赤旗より転載


配布資料

議事録を読む

○辰巳孝太郎君 日本共産党の辰巳孝太郎でございます。
決裁文書のうち、改ざん前のもので全てのページがまだ出てきておりません。太田理財局長、改ざん前のやつ、全て出していただけませんか。

○政府参考人(太田充君) お答えを申し上げます。
今の委員の御質問は、書換え前のところの調書について、書換え前と書換え後を示しているんだけれども、書換え前のものを要するに調書を差し替えて、その後ろ、鑑といいますか、から後ろの参考資料まで全部付けた、そういう決裁書のものを提出せよという御指示でよろしゅうございますね。
おっしゃっていることは分かっております。おっしゃっていることは分かっておりますが、ちょっとまだ作業が行き着いていないので、できるだけ早くということは重々承知をしておりますので、そういう作業をさせていただいております。
先週末も、そういう作業をしていた結果、一枚の抜けに気が付いているというのが正直な事実関係でございます。

○辰巳孝太郎君 いや、ですから、昨日も出てきたわけでしょう。我々、オリジナルのやつ、全部見ていないんですよ。書き換えられたところを、その部分だけ見ているわけで、これ全部早く出していただかなければ、まだ何か抜けているものがあるかもしれないと、こういうことになると思うんですね。
これ、今あるものだけで結構ですから、出してください。

○政府参考人(太田充君) おっしゃっていることは分かっております。分かっておりますが、一番多分委員の皆様方から早く出せるだろうと思われているのは特例承認、要するに本省決裁ですからということですが、それもちょっとコンピューターの中が、言い方は悪いんですけど、ぐじゃぐじゃになっているらしいので、それを今作業せないかぬので、申し訳ありません、おっしゃっていることは重々分かっています。我々もうそれで遅くしようなんてかけらも思っていないので、ただ、間に合っていないものは間に合っていないので、そこはお許しをいただきたいというふうに思います。
〔理事二之湯武史君退席、委員長着席〕

○辰巳孝太郎君 コンピューターがぐちゃぐちゃって、どないなっているんですか、財務省は。どないなっているんですか。決裁文書ですよ。
それともう一つ、相談メモというのをちょっと出していただきたいんです。
二〇一四年の六月三十日の承諾書の提出についてという決裁文書、これ、十四の中の一つなんですが、これ、開発行為の許可を豊中市に求めるために財務省から貸付契約のお墨付きを出してくれという森友の要求の一つ。そして、この当決裁文書の調書には、本省審理室の指導に基づき、開発行為の事前相談、協議等の手続を行うことのみを承諾する文書の提出を行う方針を決めたと。その後に、括弧書きでこうあるんです。平成二十六年四月二十八日から平成二十六年五月二十三日、本省相談メモ、法律相談結果等参照、こうあるんですね。これ、恐らく決裁文書に当初はくっついていたと思うんですよ。
この相談メモ、出していただけませんか。

○政府参考人(太田充君) 今ほどのお尋ねは、昨日御通告をいただきましたので、近畿財務局の方に確認をいたしました。確認をいたしましたが、少なくともその存在は確認をできませんでした。確認をできなかったので、更に確認をする作業をいたしますが、少なくとも、昨日通告をいただいて確認をしましたけど、現時点においては確認ができていないというのが事実でございます。

○辰巳孝太郎君 これ、何年保存の文書ですか、決裁文書そのものは。

○政府参考人(太田充君) 突然のお尋ねなので、ちょっと確認をしないと分からないんですが、相談メモそのものはもしかすると一年未満ということかもしれません。ただ、委員のおっしゃるように、仮に決裁の中に付いているとすれば、それは決裁文書の保存年限ということになると思います。

○辰巳孝太郎君 これ、参照と書いていますから、これ決裁文書を読んでどこに参照するといったらそのメモしかないわけですから、これ保存されている限りこの参照メモというのはあると思います。
昨日の予算委員会で、私はこの、いわゆるここのいきさつについて聞いたわけですよね。それまでは契約そのものがもう頓挫しかかっていた。しかし、安倍昭恵さんの写真、スリーショットの写真を見せてころっと協力するということに変わるわけですよ。そこの部分の相談メモなんですよ。これ非常に大事ですから、出していただきたいというふうに思います。
さて、先ほどもありましたとおり、額は提示していない、この貸付けのときの額について、提示についてお聞きしたいと思います。
決裁文書にも、いただいた決裁文書の四十一ページにもありますけれども、平成二十七年一月九日と平成二十七年三月十三日のこの文書を読み上げていただけますか。

○政府参考人(太田充君) 申し訳ありません。一月九日と、申し訳ありません、一月九日と何日とおっしゃいましたか。(発言する者あり)三月十三日。はい、分かりました。四十一ページですよね。はい。
平成二十七年一月二十九日。平沼赳夫衆議院議員秘書から財務省に……(発言する者あり)一月九日。はい。
平成二十七年一月九日。近畿財務局が森友学園を訪問し、国の貸付料の概算額を伝える。
平成二十七年三月十三日。森友学園と貸付料の見積り合わせを実施。学園は、事前に伝えている概算金額から相当に低い額の見積書提示を繰り返し、三回、見積り合わせ不調となる。

○辰巳孝太郎君 一月九日。国の貸付料の概算額を伝える。これ、金額、価格ではないんですか。

○政府参考人(太田充君) 先ほども他の委員から御質問いただいて御答弁申し上げたとおり、確認をいたしました。
当時、賃料の算定方法について問われて、土地の評価額と利回りによる算定とすることとなるという説明をいたしましたが、国有財産地方審議会の開催の前であり、具体的な金額を提示したことはなかったということでございます。

○辰巳孝太郎君 つまり、幾らぐらいとかいうのはないんですね。利回りはこれぐらいやし、地価はこれぐらいだし、あとは皆さんで大体それは分かるんだから、調べて見積りを提示してください。これぐらいの額というのはないわけですよね。

○政府参考人(太田充君) お答えを申し上げます。
我々として昨年も含めて確認をさせていただいたところ、今のような答弁ということでございますので、その答弁で御理解を頂戴いたしたいと思います。

○辰巳孝太郎君 額は伝えていない。
概算額、でも、概算額って書いているんですよ。概算額はどうなんですか。

○政府参考人(太田充君) これも先ほど御答弁申し上げましたが、そういうふうに書いているところもあれば貸付料の水準と書いているところもあって、いずれにせよ、確認したところ、評価額と利回りによって算定される。だから、評価額はこうで利回りはこうですよと、こうであればという、そういう話をしているんだろうと思います。
確認した上で、今ほど申し上げたことが確認してお答えできる全てのことでございます。

○辰巳孝太郎君 要するに、自分で計算しなさいよと、額は伝えていないというような趣旨だったと思うんですね。
先ほど読み上げていただいた三月十三日、ここで見積り合わせというのをして、結果的には不調になるわけなんですが、皆さんが持っていた予定価格というのは、一体賃料年間幾らだったんでしょうか。

○政府参考人(太田充君) 申し訳ありません。ちょっと御通告いただいてない、すぐ確認いたしますので。申し訳ありません。(発言する者あり)

○委員長(金子原二郎君) 太田理財局長。

○政府参考人(太田充君) 申し訳ありません。
鑑定をしていただいて賃料が出て、そこから公租公課を控除しておりますので、そういう意味での契約賃料は、今委員が御指摘の一回目ということになるんですが、そのときの契約賃料は三千三百万円ということでございます。それを予定価格として考えていたということでございます。

○辰巳孝太郎君 それを上回らなければ不調になると、こういうことだと思うんですね。
私たちは独自に、籠池さんが当時書いたメモを入手いたしました。これ平成二十七年、つまり二〇一五年のメモなんですが、一月の十三日、メモには、当日午前、電話がある。午後より近畿財務局が来園する。不動産鑑定の概要が出たとのこと。指にて賃借料年間三千四百万円を暗黙の提示と書いてあるんですね。国有財産審議会が二月十日に開催されるとのこと。この審議会の後、金額提示ということであるが、三回の入札は年間三千四百万円でないとこの件は流さざるを得ないとのことというメモがあります。
近畿財務局、金額提示しているじゃないですか。

○政府参考人(太田充君) お答えを申し上げます。
それは、今委員御提示のものは私は承知をしておりませんが、おっしゃられるところは、どうも籠池理事長がそういうふうに思われたということをおっしゃっておられるようにしか聞こえないんですが、それをもってこちらはこうだということを言われると、ということでございますし、今委員がおっしゃられた数字は今ほど私が御答弁を申し上げた数字とは違うなと思ってお聞きをしておりました。

○辰巳孝太郎君 全く違わないことないですね。
三千三百万円の予定価格を持っていて、籠池氏には三千四百万円入れればこれは成立するんだよと、こう言っているわけですよ。上回っているわけですよ。
暗黙の提示が指にて近畿財務局からあった、三回の入札は年間三千四百万円でなければこの件は流さざるを得ない。これもう提示しているじゃないですか。

○政府参考人(太田充君) 今ほどの御質問は、その前の御質問に答えたと同じ御答弁を申し上げるということになります。

○辰巳孝太郎君 大臣、大臣、麻生大臣、金額を提示していたという疑惑が出てまいりました。これ、三人の近畿財務局の職員が籠池さんと交渉に当たっておられます。このことも含めて調査していただけませんか。

○国務大臣(麻生太郎君) 急な御質問ですけれども、今、太田、じゃなかった、理財局長の方から答弁をいたしておりましたけれども、少なくともこの種の交渉で事前に価格というものを提示するというのは通常考えられませんので、先ほど申し上げた答弁のとおりだと思いますが。

○辰巳孝太郎君 ですから、それを調べていただきたいんですね。考えられないことがこれ起こっているんですよ、貸付けのときからずっと。これが森友の事件なんですね。
国交省、確認します。
捏造を昨年の段階で財務省から依頼された件、これは確認していただけましたでしょうか。

○国務大臣(石井啓一君) その趣旨の報道が昨日ありまして、当委員会でも昨日お答えをしたところでありますが、事実関係が確認できておりませんので、確認をいたしたいと思っております。

○辰巳孝太郎君 まだやっていないんですか。これ、担当の人に聞けばすぐ分かりますよ。これ、調査していただいているということですね。

○国務大臣(石井啓一君) 現在、大阪地検による捜査が進められている中、財務省において引き続き調査が進められておるところでございますので、財務省で行われている調査の状況も見極めながら確認を進める必要があると考えております。

○辰巳孝太郎君 ちょっと待ってください。
これ、財務省の問題じゃないんですよ。これ国交省の問題なんですよ。国交省が率先して改ざんの依頼を昨年の段階で受けていたと、こういう事実発覚すれば、これ国交省だって大問題なんですよ。これ独自に、段階じゃなくて、国交省、調べていただきたい。

○国務大臣(石井啓一君) 国交省が率先して依頼を受けていたというのは、ちょっとどういう趣旨でおっしゃったのか、よく私、理解できませんけれども。
いずれにいたしましても、報道では財務省が依頼をしたと。その依頼をされた側の財務省で今行われている調査の状況も見極めながら確認を進める必要があると考えています。

○辰巳孝太郎君 財務省の職員に依頼をしたかということを聞くということですね。

○国務大臣(石井啓一君) 財務省は財務省側で調査をやっておりますので、財務省で行われている調査の状況も見極めながら私どもの確認を進める必要があると考えているということであります。

○辰巳孝太郎君 大臣、それ納得できません。
大臣は、三月二日の朝日新聞の報道直後に、三月五日にそれこそ改ざん前の文書を持っていたということをわざわざ公表されて、あたかも降りかかる火の粉を一人で逃げようとしているわけでしょう。自分らは協力しているよと、こう言いたいわけでしょう。その国交省が昨年の二月、三月、四月の段階で改ざんの依頼を受けていたと、改ざんを知っていた可能性がある。これ、大臣、率先してこれやるべきですよ。調査してください。

○国務大臣(石井啓一君) 調査をいたしますけれども、財務省で行われている調査の状況も見極めながら当省の調査を進める必要があると考えております。

○辰巳孝太郎君 いや、全く国交省が、大臣が後ろ向きな理由が全く分かりません。
この問題、引き続きやりたいと思います。
私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。