コータローの国会レポート㉚リニア実施計画を認可したが…(大阪民主新報から転載)

2014年10月26日  

 10月17日、国交大臣がリニア新幹線工事実施計画を認可しました。

 どんな開発でも自然への影響はありますが、このリニアで日本が失うものはあまりにも大きい。南アルプス貫通で起こる水枯れなどの自然破壊、東海道新幹線の3倍の電力消費、電磁波の影響、大量の発生残土運搬、そして採算性への疑問も尽きません。

 リニアの完成は日本に何をもたらすのか。

 7月に国交省が作成した今後の国土形成の理念を示した「国土のグランドデザイン2050」には、リニア新幹線によって東京、名古屋、大阪の3大都市を6千万人の一大都市圏として国際競争力を高める、としています。都市の規模としては中国・広州の3200万人を上回る超巨大都市の誕生というわけです。

 しかし、移動距離が短くなれば、わざわざ地方に事業所を置かず東京本社だけで対応する会社が出てきます。大都市圏に人口、産業が吸い寄せられるこの「ストロー効果」の検証は全くありません。

 ところが国交省はグランドデザインに「ストロー効果は起こらないという指摘がある」と結論づけています。委員会質疑で私がこの根拠は何かと聞くと「有識者懇談会での発言を引用した」との答弁。誰の発言かと聞くと、「非公開で言えない」との答弁でした。実はこの発言はJR東海の葛西会長なのです。葛西氏は有識者どころかリニア建設を申請する当事者です。まさに茶番です。

 工事の認可と実際の着工は別。強行着工を許さないたたかいが続きます。

(日本共産党参院議員 辰巳孝太郎 大阪民主新報にて隔週で掲載)

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