コータローの国会レポート ㉑時速500㌔の乗り心地(大阪民主新報から転載)

2014年6月15日  

 国土交通委員会の視察でリニア中央新幹線に試乗しました。視察団中ただ一人の建設反対派。心細くはありましたが、時速500㌔を体感してきました。

 非常に簡素な駅待合室。開通時もチケット売り場はなく、すべてインターネットで予約する必要があるようです。電磁波の影響を避けるため、待合室と列車が通過する線路との間には1㍍以上の空間を設けています。発生する電磁波は相当なものなのでしょう。ただし、車内は特殊なシールドで覆っているので電磁波の影響はないとの説明。そして列車に乗り込むと意外に狭い。天井は新幹線より40㌢低く、幅も新幹線より席1つ分狭い。

 乗り心地はどうか。時速350㌔くらいから、小刻みに揺れ始め、列車がきしむような音も聞こえてきます。そして時速500㌔。ここまでくると、気圧の変化で何度か耳抜きをしなければなりません。あと、車窓からの景色はほぼありません。品川―名古屋の87%は大深度地下です。「富士山をゆっくり見ながら」は諦めましょう。

 やはり時速500㌔の乗り心地は、東海道新幹線の時速270㌔のそれとは違います。もちろん耐えられないことはありません。しかしこれが1時間となると、リニアは細かい振動が結構あるので、体の負担は少なくないでしょう。

 東京オリンピックまでに、実験線の一般向け試乗も行う予定のようですが、そうなれば、意外と「熱」が冷めるような気もしました。

(日本共産党参院議員 辰巳孝太郎 大阪民主新報にて隔週で掲載)