コータローの国会レポート㊻国民の支持がない中で(大阪民主新報より転載)

2015年8月3日  

コータローの国会レポート46

国立競技場の解体現場で

 今や国民的関心事となっている新国立競技場建設問題。当初1300億円を見込んでいた総工費はその後迷走し、最終的には開閉式屋根の設置は五輪後に設置することなどで2520億円に。当初の2倍の総工費です。  

これで済むとも思われず、いつもの公共事業のように総工費はさらに上がっていくに違いありません。高額建設費の原因は「キールアーチ」。読売新聞のアンケートでは95%が反対。消費税増税、社会保障改悪など国民負担を増やす中であり得ない計画です。  

下村文科大臣は、デザインは五輪招致の際の「国際公約」だからと繰り返しています。しかし「コンパクト」をセールスポイントにしていた五輪は、既に東京以外にも競技会場を広げることになりました。この事に関して政府は国際オリンピック協会(IOC)の承認を得ています。  

一方、デザイン変更の可否についてはIOCに問い合わせてもいません。だいたい国際公約と言いますが、汚染水の「アンダーコントロール」宣言でウソ八百の国際公約をしてきたのが日本政府でした。  

また2019年のラグビーワールドカップに間に合わせるためと言います。しかし元日本代表の平尾剛さんはツイッターで、「たとえスタジアムが簡素でも最高のパフォーマンスを魅せることができる。それが真のアスリート」と計画を批判しました。  

競技場が東京オリンピックのレガシー(遺産)になると繰り返す大臣。しかし国民支持のない下で作られるのはネガティブレガシー(負の遺産)です。(辰巳孝太郎 日本共産党参院議員 月1回掲載)

(大阪民主新報、2015年7月19日付より)