ODA特別委員会でインドの格差と貧困について質問

2016年2月17日  

2月17日、ODA特別委員会でインドの格差と貧困について質問しました。

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○辰巳孝太郎君 日本共産党の辰巳孝太郎です。
派遣第一班の方にお聞きしたいんですけれども、まず最初にインドなんですが、目覚ましい発展を遂げているんですが、派遣報告には余り触れられていなかったので、インドの抱える現状として格差と貧困のことについて少しお聞きしたいんです。
インドは、いろんな特殊性といいますか、カーストの名残があるというふうにも聞いておりますので、実際に現地に行かれてそういう格差や貧困を目の当たりにされた上で、もし何かお感じになったことがあれば派遣議員の方にお聞きしたいのと、それと、どのようにその貧困に対して日本のODAが援助をしているのか、また、もし分かれば、インド政府がそれらの貧困に対してどういう取組をしているのかということも分かれば教えていただきたいと思います。
それと、もう一点はベトナムについてなんですけれども、私もベトナムに行ったことがありますが、公害問題、たくさんのバイクがあるというのはよく写真でも見ますけれども、公害問題があるんじゃないかというふうに思っております。
そこで、日本がインフラ整備などで協力するというのもあるんですが、公害については日本が対策については先進国であるというふうにも認識しておりますので、ODAまた並びにNGOも含めて、環境問題、公害問題の対策についてどのような援助や協力というのを、これはベトナムに限ったことじゃないかもしれませんが、協力があれば教えていただきたいというふうに思います。
○高橋克法君 辰巳委員にお答えを申し上げます。
私どもが調査をしたというその範囲内でのお答えにしかならないかもしれませんけれども、辰巳委員おっしゃるように、確かにインドは、様々な社会制度の中で貧困、格差の問題はおっしゃるとおりあるわけです。
今回、特に私どもが調査をした中で、それに直結する、つながるODAによる支援というのは、一部先ほどの報告でも触れましたけれども、インドにお伺いした初日に見ましたウッタル・プラデシュ州参加型森林資源管理・貧困削減計画というのがあるんです。
特に辰巳委員がおっしゃったような貧困層の方々というのは、森林資源にその生活の糧を頼っているという地域が多いんですけれども、ただ、当然、森林資源は目の前にあって、それを伐採すれば当然お金になるわけなんですけれども、計画的な伐採をしていかないと、木というのは育つまでに年限掛かりますから、植林をし、それが成長し、伐採し、植林をしという、この地域を分けたサイクルがうまく回り始めれば常に収入が得られるようになるんですが、どうしても貧困地帯においては目の前の現金ということになりますので、過剰伐採ということになります。そうすると、これは将来的な収入にも影響しますし、自然環境にも大きな影響をする。実は、そういうことを解消しよう、つまり四十年、五十年、六十年たつまで待てないわけなんだけれども、その間をきちっとODAによる支援で組み立てることによって良い循環をつくり出そうというのがこの支援の目的の一部なんですね。
そういう意味で、日本政府はODAによってインドのそういった意味での格差解消のためにこの支援を行っているということ、これは現地の高校生なども教育の一環としてこのプログラムの一部を使っていらっしゃいますけれども、つぶさに見てまいったところでございます。
それから、ベトナム、確かに成長に伴って公害の問題というのは、これは日本もかつて経験したことですけれども、そういう意味で、当然、社会的なインフラの中における公害を防ぐためのハードというのはあると思うんですが、そちらの方は今回私どもは直接調査に行っておりません。
一つこれに関係することでいえば、先ほど報告した、内城土壌菌という報告をいたしましたが、実は、ベトナムは水産国であります。しかし、水産国であるのですが、港に陸揚げされた水産物、当然これ流通できない部分もあります。しかし、それを、何というんですか、適正な処理をせずに野積みというか何というか、そのことによって当然腐敗が進みますし異臭も出ますし、そういう意味では、環境に対して非常に負荷を掛けてしまっているという現状があって、この内城土壌菌というのは、それらの魚介類を、水産物を内城土壌菌によって分解をし、一部は飼料、その内城土壌菌は実は抗生物質を含む飼料を作ることができるということで、飼料はそのまま例えば養殖等に使えば、これまで与えていた抗生物質を与えずにその飼料で賄うことができるとか、それから、飼料に向かない素材というのもありますので、それは肥料にして循環をさせていくという、そういう非常にローカルな環境技術ですよね、公害防止のための、そういったことでこのODAのお金が使われている。
非常にこれから日本の技術としては楽しみで、ベトナムの国民の皆様の生活の中に密着できる、そういうODAであるというふうに調査をした結果感じてまいりました。これが私どもが見た限りのことでございます。以上です。
済みません、今ちょっと事務局から入りまして、内城土壌菌で作った飼料には抗生物質を、要するに抗生物質というのはカビから作りますよね、内城土壌菌で作られた飼料にはその成分が若干入っているので、これまでの普通の飼料と抗生物質を与えて養殖をしていたのが、この内城土壌菌によって与えられる飼料にはその抗生物質の成分が含まれているので、新たな抗生物質を加えなくても、魚に与えなくてもよいという、そういう意味でございました。ちょっと言い方を間違ったようです。申し訳ありません。
委員長、済みませんでした。
○副大臣(武藤容治君) インドの貧困問題へのODAの関係ということの御質問と承りました。
インドは、もう御存じのとおりだと思いますけれども、二〇〇九年から一四年まで、平均で七・二%経済成長をやっている国でございます。アジアで三位にもうなりましたけれども、その結果というわけじゃありませんが、一方で、やっぱり国民の約三割が貧困層に面している、そして世界のこれは貧困人口の約三分の一に当たるわけであります。
そういう中で、我々としてもODAを通じての対応をどうしているかということでございますが、実は二〇〇三年にインド政府が、もう貧困国として、インドはそういうことに対しては内政干渉だと、認めてほしくないということで、我々としては、そういうインドの考え方もございますので、それを尊重しつつ、持続可能な開発目標達成の観点からも我々としては重要であると思って、貧困対策は重要であるというふうに認識をしておりますし、引き続き国際社会と、これ肝ですけれども、連携をして、そして保健衛生、教育など基礎的社会サービスへの支援を通じて包摂的な成長を促していくということが不可欠であるというふうに認識をしております。