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国会会議録

森友疑惑 籠池氏発言の音声記録 辰巳議員が示す

2018年02月01日

“昭恵氏から頑張れと電話”

学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、同学園理事長だった籠池泰典被告=詐欺罪で起訴=が、安倍晋三首相夫人の昭恵氏から「頑張ってください」と電話があったことを近畿財務局などに伝えていたことを示す新たな音声データが明らかになりました。日本共産党国会議員団が独自に入手し、辰巳孝太郎議員が1日の参院予算委員会で示したもの。安倍首相は事実関係について答えられなかったため、辰巳氏は昭恵氏の証人喚問を求めました。(論戦ハイライト)


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辰巳氏が暴露したのは、籠池被告と妻の諄子被告=同前=が財務省の田村嘉啓国有財産審理室長と面会し、国有地の取引をめぐって談判した翌日(2016年3月16日)に録音された音声データ。近畿財務局、大阪航空局の職員と面会した籠池被告が「昨日、われわれが財務省から出た途端に、安倍夫人から電話がありましてね。『どうなりました? 頑張ってください』って」と激励の電話があったと発言している様子が録音されていました。当時、昭恵氏は同学園が計画した小学校の名誉校長でした。

参院予算委で辰巳氏は「昭恵氏は、籠池氏に電話をしたのか」「なぜ、昭恵氏が、籠池氏が財務本省に行ったことを知っているのか」と追及。安倍首相は「何年も前の話だから、本人に聞いたって覚えているかどうかわからない」としか答えられませんでした。

辰巳氏は、15年11月ごろには昭恵氏付きの政府職員が田村国有財産審理室長に森友学園への国有地取引について問い合わせ、16年3月の面会の際には田村室長が籠池被告に「われわれとしても応援の気持ちでやっている」と述べていたことを指摘。国有地の売却に昭恵氏が関与していた疑いは強まったとして、昭恵氏の証人喚問を求めました。

また、辰巳氏の質問に対し、財務省の太田充理財局長は、これまで公開した以外にも売却交渉に関する内部文書が存在することを明らかにしました。

2018年2月2日(金)付「しんぶん赤旗」より引用


論戦ハイライト 参院予算委

首相渋々“昭恵氏に聞く”

森友疑惑 辰巳議員の追及

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国有地が学校法人「森友学園」(大阪市)に“タダ同然”で売却された問題。1日の参院予算委員会で日本共産党の辰巳孝太郎議員は、新たに入手した音声データに同学園小学校名誉校長だった安倍晋三首相夫人の昭恵氏の関与をうかがわせるやりとりがあることを示して追及し、同氏の証人喚問が不可欠だと迫りました。

「丁寧な説明」崩壊

辰巳氏は、財務省近畿財務局の内部記録が1月末に開示されたことについて、佐川宣寿同省理財局長(現国税庁長官)が交渉記録を「全て廃棄した」と説明してきたことは「完全に虚偽答弁だ」と批判。この記録を、同省が会計検査院に検査報告(昨年11月22日)の前日になるまで出していなかったことも、「会計検査の妨害であり、疑惑の隠ぺいだ」と指摘しました。

「総理!」と繰り返し首相に答弁を求めた辰巳氏。首相はなかなか答弁に立ちません。

辰巳 これでは総理のいう「丁寧な説明」の前提が崩れるのではないか。

太田充理財局長 検査の過程では(記録の存在に)気づかなかった。

麻生太郎財務相 太田の方から説明した通りの経緯だ。

首相 ただいま財務大臣が答弁した通りだ。

議場からは「どこが『丁寧な説明』か」との声もあがりました。

辰巳氏は、ウソを繰り返した佐川国税庁長官の更迭を求めましたが、首相らは拒否。辰巳氏は「隠ぺいを容認する政権だ」と述べ、佐川氏の証人喚問を求めました。

「応援の気持ちで」

辰巳氏は、学園理事長だった籠池泰典被告=詐欺罪で起訴=が、国有地の地中から“新たなゴミが見つかった”として対応を求め財務省本省へ直談判した際の音声データの記録(2016年3月15日)を読み上げました。この中で、理財局の田村嘉啓国有財産審理室長(当時)が「われわれとしても応援の気持ちでやっている」と応じたことについてただしました。

辰巳 このときすでに田村氏は、昭恵氏と森友学園とのかかわりを認識していたか。

理財局長 森友学園の(小学校)名誉校長をしていることをホームページなどで承知していた。

辰巳 名誉校長として昭恵氏が森友学園とのつながりをもっていたことを認識していたわけだ。

「頑張って」と電話

さらに辰巳氏は、籠池被告が財務省本省への直談判の翌日3月16日に近畿財務局などとやりとりをした音声データを入手したとして追及しました。

辰巳氏は、籠池被告が「昨日(直談判した15日)、われわれが財務省から出たとたんに、安倍夫人から電話がありましてね。『どうなりました? 頑張ってください』って」と発言していることを紹介。「昭恵氏自身が籠池氏に電話して、直談判の中身をたずね、『頑張ってください』と応援の気持ちを伝えていたということではないか」とただしました。

辰巳 昭恵氏は3月15日の籠池氏の直談判の直後に、籠池氏に電話したのか。

首相 事前通告してください。

辰巳 昭恵氏に聞いてもらえるかどうかというシンプルな質問だ。

首相 何年も前の話であり、本人に聞いても覚えているかどうか分からない。次の質問の機会に事前通告していただければ当然、聞く。

「昭恵氏に聞いて」と繰り返し求めた辰巳氏に、安倍首相はしぶしぶ「聞く」と口にしました。辰巳氏は「昭恵氏が土地売買に積極的に関与し、国有地のタダ同然の売り払いという『満額回答』となったのではないか」と指摘。真相解明のため、昭恵氏が国会で直接語るべきだとして証人喚問を求めました。

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財務省は昭恵氏関与を認識

辰巳、宮本岳氏会見 証人喚問要求

日本共産党の辰巳孝太郎議員は1日、参院予算委員会で「森友学園」への国有地売却問題について質疑した後、同問題を追及してきた宮本岳志衆院議員とともに記者会見し、辰巳氏が委員会で示した新たな音声データから判明した事実関係などを明らかにしました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-02/2018020202_03_1.html

昭恵氏が国会で証言を

辰巳参院議員がコメント

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-03/2018020302_04_1.html

議事録を読む

─────────────
○委員長(金子原二郎君) 平成二十九年度一般会計補正予算(第1号)、平成二十九年度特別会計補正予算(特第1号)、以上二案を一括して議題とし、昨日に引き続き質疑を行います。辰巳孝太郎君。
○辰巳孝太郎君 日本共産党の辰巳孝太郎でございます。
森友学園疑惑についてお聞きします。
財務省は、省内のやり取りを記した文書を我々の請求から一年近くたって公開をいたしました。佐川前理財局長は文書は廃棄したと言い続けてきましたけれども、完全に虚偽答弁だと言わなければなりません。財務省、どういう文書か、これ説明いただけますか。
○政府参考人(太田充君) お答えをいたします。
先般、情報開示の請求に基づいて公開をさせていただいたものは、近畿財務局内において法律相談部門との相談をした法律の相談の文書でございます。先ほど、応接録あるいは面談メモというようなお話がございましたが、この文書はそういうものではなくて、あくまで近畿財務局内の管財部とそれから法曹部門との間の法律相談の文書であるというふうに認識をしてございます。
○辰巳孝太郎君 どのような中身についての法律相談文書ですか。三月二十四日、例に。
○政府参考人(太田充君) 五つの文書のうち三月二十四日付けの文書について御説明せよというお話でございましたので、御説明を申し上げます。
まず、この法律相談の文書の照会がなされた当時の状況ということは、森友学園側から新たな地下埋設物が発見されたという連絡を受けて、それは平成二十八年の三月十一日なんですけれども、十四日には現地に行って敷地内に広範囲に存在する地下埋設物を確認をして、地下埋設物を撤去するためにどのような対応を取るか早急に結論を出さない限り、小学校の開校が迫る中で、学園側から損害賠償請求がなされるおそれがあるということを認識していたという状況でございます。
そこで、この法律相談の文書は、こうした状況を踏まえて、土地の貸主でございましたので、その責任という観点からどういう対応が考えられるかということを法的な検討を行っているというものでございます。
この文書の回答、法曹部門からの回答では、事前の調査資料等により存在が確認をされていた浅い部分の地下埋設物の撤去費用については有益費として国が支払う必要がある一方、貸付契約締結に存在が確認されていない深い部分の地下埋設物の撤去費用については、損害賠償請求等を受ける可能性もあるため、早急に事実関係を調査した上で対処すべきだという回答がなされていたという内容のものでございます。
○辰巳孝太郎君 非常に重要な文書であります。つまり、籠池氏が言った、出てきたごみが三メートルより下の新たなごみであれば、これは損害賠償請求をされる可能性があるんだと、しかし、およそ三メートルまでのごみであれば、仮に翌年の開校が、森友学園がこれを撤去して遅れたとしても、それを残してきた責任は森友学園にあるわけですから、これは損害賠償請求の可能性はないと、自己責任だと、そういう解釈がこの文書には示されているわけであります。
検査院に確認しますけれども、この間、調査の過程で、実地検査などで近畿財務局に三度ほど訪れて調査、聞き取りをやっております。近畿財務局でどのような文書を求めてきたんですか。
○会計検査院長(河戸光彦君) 検査の実施に当たりましては、近畿財務局に対しまして、予定価格の決定に係る決裁文書、不動産鑑定士から提出された鑑定評価書、損害賠償請求の可能性について行った法律的な検討についての資料等について提出を求めております。
○辰巳孝太郎君 今回提出された文書というのは、まさに会計検査院が求めてきた、まさにその文書ということでよろしいですね。
○会計検査院長(河戸光彦君) お尋ねの資料につきましては、先ほど申し上げました森友学園からの損害賠償請求の可能性について行った法律的な検討についての資料に該当するものであると認識しております。
○辰巳孝太郎君 まさに求めた文書を提出しなかったと。
財務省、そういうことですね。これでよろしいですね。
○政府参考人(太田充君) 会計検査につきましては、私ども財務省は受検をする立場でございますので、今ほどのお尋ねにお答えすることはいかがかというふうに考えてはございますが、法律相談の文書を提出したことに関わりまして今ほどある程度検査院からお答えがございましたので、それを超えない範囲内であれば、私どもの方も、受検する立場でありますが、お答えをさせていただけるのではないかということでお答えをさせていただきます。
一般論でございますけれども、検査ということについては、基本的に、まず資料を提出するとともに、制度や事実関係について丁寧に説明を行います。その上で、実地検査、ヒアリングの過程において、質問内容に応じて、また追加的な要請に応じて、その都度資料を提出するということを始めとして検査に対して協力するという、そういう対応をしております。
今回、今ほど申し上げました検査の過程においては、法律相談の文書について、誠に申し訳ないことではございますが、その存在に気付くことがなく、提出ができておりませんでしたけれども、情報公開の開示請求や訴訟への対応の過程で法律相談の文書があることに気付き、速やかに提出をさせていただいたというものでございます。
本件文書、本件論点は、今ほど委員から御質問があってお答えを申し上げましたように、損害賠償請求のおそれということを前提にしてお話がなっております。損害賠償請求のおそれがあるということについては、この国会でも随分議論があり、私どももそういうことを一つ論点として申し上げてまいりました。ところが、会計検査の途中段階においてこの文書、発見できておりませんでしたので、結果として検査報告に、損害賠償に関して決裁文書に特段の記述がないなど、具体的な検討内容が明らかでなかったという記載がございます。
今回、後ほど気が付いて提出したこの法律相談の文書は、まさにその検討を行ったものでございまして、仮に検査の過程でこの文書がきちんと提出できていれば、口頭では御説明してありましたけれども、その説明の一助にはなったのではないか、我々の主張がそれだけ裏付けられたのではないかというふうに思っております。それができなかったことは、いずれにせよ、私ども申し訳ないとおわびを申し上げますし、そういうことができなかったことは大変悔しく、残念な思いでいっぱいでございます。
○辰巳孝太郎君 何ふざけた答弁言っているんですか。
会計検査院が求めた資料、これが今回出てきたんでしょう。求められたときに出さなかったんでしょう。これ、会計検査の妨害じゃないですか。これ、絶対に許せませんよ。
これほどまで重要な文書を、会計検査院報告がしかも公表された、昨年の十一月の二十一日の、前日に提出をしたわけであります。これもう完全に疑惑隠し、隠蔽だと言わなければなりません。
総理、総理は国会でも丁寧な説明をしたと何度も答弁をしてまいりました。丁寧な説明の前提が崩れるんじゃないですか。総理、総理。
○政府参考人(太田充君) 今ほど御説明申し上げましたとおり、検査の過程においては気付くような段階に至らず、情報公開請求の過程において気付いた、それで大至急で御提出を申し上げたんですが、それは結果として十一月の二十一日ということで、二十二日の検査報告書の前日ということになってしまいました。この点については、先ほども申し上げましたように、おわびを申し上げます。
ただ、これも先ほど申し上げましたように、この資料が事前に気が付いて提出できていれば、少なくとも損害賠償請求について、先方から要求があって、それについて議論をしていたということを立証する一助にはなったと考えておりますので、大変悔しい思いをしているというのが実情だということも併せて申し上げさせていただきたいと存じます。
○辰巳孝太郎君 総理、丁寧な説明の前提、崩れるんじゃないですか。
○国務大臣(麻生太郎君) これは、丁寧な質問に対して我々としては丁寧なお答えをしようと努力しておりましたけれども、先ほど太田の方からも御説明申し上げたとおりの経緯でそれができなかったということだと思います。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま財務大臣が答弁したとおりであります。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛にお願いします。
○辰巳孝太郎君 総理、これでは国民納得しませんよ。もう明らかな隠蔽なんですから。
財務省、このリーガルチェック、法律の照会と回答、これもう、もうないですね。
○政府参考人(太田充君) 法律相談の文書につきましては、先ほど来御説明申し上げましたとおり、情報公開の請求に応じて調査をして、情報公開請求、当然のことながら一定のその過程において文書を特定をしていただきますので、その特定の結果ということで五件の法律相談の文書を提出をさせていただきました。
本委員会、参議院予算委員会の理事会においても、それ以外にそういう法律相談の、森友に関する法律相談の文書はないのかということが理事会で取り上げられているということは私ども承知をしてございます。承知をしてございますので、五件以外の法律相談の文書についても、ただいま鋭意、それ以外のものを全て網羅的に把握すべく作業をし、さらに、その一つ一つについて、個人情報やあるいは公にすることによって法人等々に利害を生じさせないようにするという意味での不開示情報がないかということの確認をさせていただいております。
鋭意作業をさせていただいております。できるだけ早くと思って、いましばらくお時間をいただければと思っていますが、鋭意作業をして、できるだけ早くというふうに考えてございます。
○辰巳孝太郎君 あるということですね。あるということですね。
○政府参考人(太田充君) 五件以外にもございます。
○辰巳孝太郎君 あきれた話ですよね。これ、我々参議院で三月の段階、予算委員会で再三にわたってこれらに関する文書というのは求めてきたわけですよ。これを一年近くたっても出さない。しかも、リーガルチェックはまだあると。こんなでたらめで誰も責任取っていないんですよ、政府は。
虚偽答弁を続けた佐川氏は国税庁長官となりました。これから確定申告が始まります。徴税業務に当たっている職員に対し、来年から資料を提出しない、納税者からたくさんの批判の声が上がっております。おたくのトップは捨ててそれで認められるのに、うちはもう出さないよと。
麻生大臣、納税者はこれで納得すると思いますか。
○国務大臣(麻生太郎君) 同じような御質問を度々伺っておりますが、森友学園に対します国有地売却につきましては、御存じのように、会計検査院の方からは、国の行った積算について、撤去処分費用の算定の際に貴重な調査資料を欠いていた、また、行政文書の管理状況について、会計経理の妥当性について検証を十分行えない状況になっていたと指摘をされておりますのは御存じのとおりです。
その上で、会計検査院から答弁がありましたとおり、法令違反あるいは不当事項として指摘されている事項はないと考えております。したがいまして、会計検査院の報告やその後の国会での答弁を踏まえれば、理財局長佐川の虚偽答弁を繰り返してきたとの御指摘は当たらないと考えております。
○辰巳孝太郎君 総理、これは明らかな佐川氏の虚偽答弁ですよ。それでも適材適所なんですか。更迭すべきじゃないですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま財務省としての見解、政府としての見解を麻生財務大臣が述べた、そのとおりであります。
○辰巳孝太郎君 安倍政権は隠蔽を容認する政権だということがはっきりしたと思います。
委員長、佐川前理財局長の証人喚問を要求します。
○委員長(金子原二郎君) 理事会で協議いたします。
○辰巳孝太郎君 総理、総理はこの間、森友学園への国有地払下げに私や妻が関係していれば首相も国会議員も辞めると繰り返し答弁をしております。これ、間違いないですね。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 間違いありません。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
○辰巳孝太郎君 二〇一五年十月から十一月にかけて、安倍昭恵氏付きの秘書の谷査恵子氏から、籠池氏の要望を受けて財務省に照会を掛けた上、籠池氏に……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
○辰巳孝太郎君 回答をしております。どのような要求だったか紹介してください。
○政府参考人(太田充君) 谷夫人付きとのやり取りにつきましては、昨年の通常国会において、当時の担当者、国有財産審理室長に確認をした結果を御答弁をさせていただいているところでございます。
確認した内容については、平成二十七年十一月頃、夫人付きから介護施設に適用される定期借地の賃借料について、優遇措置について問合せがあり、当該優遇措置の対象に学校法人は含まれず、また学校法人に拡大する予定もないと回答しているということでございました。
なお、夫人付きから森友学園に対し送られたファクスには要望に沿うことはできないと書いてあり、その内容は、回答を行った時点での制度や森友学園との契約の内容におおむね沿ったものと考えられ、財務省として国有財産に関する問合せに対する通例の回答ぶりと考えているという御答弁を申し上げております。
○辰巳孝太郎君 どういう要求の内容だったかをお示しください。
○政府参考人(太田充君) 基本的に、当時、定期借地という状況でございました。それから、有益費の支払ということが課題として生じていたという状況でございましたので、十年定期借地の是非、それから五十年定期借地へ変更することの可能性、それから土壌汚染や埋設物の撤去期間に関する資料の取扱い、工事費の立替払の予算化についてという項目について御質問があったというふうに承知をしております。
○辰巳孝太郎君 これらの要求は、結果的に会計検査院も適正ではないと断罪した大幅値引きによって、例えば月々二百二十七万円の賃料は半額以下になり、十年の定期借地は短過ぎて買い取れないといった要望は、これ、ただ同然での購入と最終的にはなり、有益費の支払を早くしてくれというのは翌年度の初めに即支払われたと、これ、文字どおりの満額回答になったわけであります。
なぜこんなことが起こったのか。十一月の二十八日、我が党宮本岳志衆議院議員の質問に対して総理は、当時の理財局長も近畿財務局長も、私の妻が名誉校長だったことは知らなかったということを述べているわけでございまして、言わばそこで私の妻が名誉校長であることによって値引きされたということには全くならないと述べ、昭恵氏の関与による値引きを否定されております。
しかし、財務省が、安倍昭恵氏が森友学園の小学校建設に関わっていると知らないわけはありません。二〇一六年の三月十一日に籠池氏が地中にあるごみを見付けて、十五日に財務本省とごみの処理について直談判をした際のテープにはこうあります。理財局は、本日の夕方にでも理事長の方にお電話をして、あした近畿財務局の方からお伺いをして今後の土壌の処理をどう進めていくかを。それに答えて籠池氏の妻が、近畿財務局だけではそんなことできないでしょう、国の指導があって近畿財務局が動くと正直に言わないとあかん。理財局は、はいと答え、そして理財局の一人が、我々としても応援の気持ちでやっている、せっかくここまで来たので相談しながらやっていくべき。こういうやり取りがあります。これ、間違いないですね。
○政府参考人(太田充君) 基本的には質問の御通告をいただきましたが、今ほどの前段部分のところは明確にいただいておりませんので、ちょっと今すぐ確認をしないとできませんので答えられませんが、後段部分の応援する気持ちでやっている云々というところについてはお答えを、事前に通告をいただいていたと思っておりますのでお答えをさせていただきます。
平成二十八年三月十五日の音声データと言われているものは、先方が一方的に録音されていたもので、当方の了解のないものであります。そういう意味で、本当に確認するのであれば、ができるのであれば、私どもも逆に先方の了解をなく録音しておいて、それと確認しない限り確認のしようはないわけですが、私どもはそういうことをしてございませんので、今流れている音声データと称されるものを前提として、そのときに、それがいつのタイミングでどういうものであったかということの、どういう状況だったか、あるいはどういうような認識の下でやり取りをやっていたかということをこれまでもお答えを申し上げているという状況のものでございます。
二十八年三月十五日のテープについては私も聞きました。その上で、私、まあ年齢が年齢なので、もっと耳のいい若い者にもたくさん聞かせて、複数の人間に何度も何度も繰り返し聞かせました。その上で申し上げますが、我々として応援する気持ちでやっているという、今委員、くだりというか、そういうことをおっしゃられたと思いますが、我々の耳のいい人間複数で確認したところ、我々としては応援する気持ちで近畿はやっているなあというふうに理解をしていますと申し上げたところ、先方が、いやいや、応援なんかしていないよ、応援なんかしていないよという趣旨のことをさんざん御発言があって、こちら側から、まあせっかくここまで来たので、あとまあ相談しながらですね、やっていくということ、やっていくべきだという発言をしているということだと、そういう認識の、そういう状況の下でというお話だと思います。
○辰巳孝太郎君 いろいろ言いましたけれども、テープの中身についてこれは認めたわけですね。理財局の幹部が、近財は応援の気持ちでやっているということを言っているわけですよ。近財であっても理財局であっても、これ公務員が特定の事案を応援する、それを言うということはあり得ません。なぜか。それは、森友学園の小学校建設に安倍昭恵氏が、対応したこの理財局の幹部が知っていたということにほかなりません。
このやり取りで対応している、せっかくここまで来たので相談しながらやるべきだと、近財応援していると、こう言った人は誰ですか。
○政府参考人(太田充君) この音声データ、聞くと大変録音の状況も悪くて聞き取りにくい面もあるので、明確にこうだということを申し上げられるような状況ではないと思っていますが、恐らく察するに、田村という当時の室長が発言した部分だろうとは思われます。
その上で申し上げますけれども、昨日質問通告もいただきましたので改めて本人にも確認しましたけれども、このときのやり取りは、当時、既に三月十一日に新たな地下埋設物が発見されたということを前提としてということなんですが、先方が非常に興奮された雰囲気で発言をされておられたので、とにかくここは低姿勢でなだめるようにしないといけないという基本方針で対応したと、そういうことは記憶しているということでございました。
○辰巳孝太郎君 このとき既に田村氏は昭恵氏と森友学園との関わりを認識していましたね。
○政府参考人(太田充君) 森友学園の名誉校長をしていらっしゃるということはホームページ等において承知をしていたということでございます。
○辰巳孝太郎君 谷査恵子氏とのやり取りで認識したんじゃないですか。
○政府参考人(太田充君) 今ほど申し上げましたように、ホームページ等において確認をして、そうだということは認識していたということでございます。
○辰巳孝太郎君 はっきりと関与しているということを知りながら、知りながら、名誉校長として安倍昭恵氏が……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛にお願いします。
○辰巳孝太郎君 森友学園との間をつながりを持っていたということを認識していたわけでしょう。
○政府参考人(太田充君) 今ほど私が答弁申し上げたのは、総理夫人が森友学園の名誉校長をしていらっしゃるということはホームページで確認をして認識をしていたということだけでございます。それが森友学園の処理について、そのことをもって森友学園の処理がこうなったということなぞ一切申し上げておりません。
○辰巳孝太郎君 我々は、このやり取りの翌日の三月の十六日、大阪に戻った籠池氏と近畿財務局、航空局とのやり取りを記した音声データを新たに入手いたしました。
そこには、籠池諄子氏がこう言っております。昨日、国に行って手応えがあった、すぐに田村氏が近財を、指導させると言って、近財に電話させると言って、本当に電話が昨日あったなどと直談判の効果を振り返り、籠池氏の口からは、昭恵氏の関与がはっきり表れた驚きの発言が録音されております。籠池氏は、昨日、我々が財務省から出た途端に安倍夫人から電話がありましてね、どうなりました、頑張ってくださいと。
昭恵氏が名誉校長を務め、関与している学園を応援すると言っている。財務本省の幹部から近畿財務局に指導が入る。ごみの補償という森友学園にとって重大な局面において、昭恵氏自身が籠池氏に電話をして直談判の中身を尋ねて、頑張ってくださいと応援の気持ちを伝えていたということであります。
総理、大変なことじゃないですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今のあれは、籠池さんの発言ですね。
籠池さんは、昨日も答弁させていただいたように、安倍晋三記念小学校と申請したと、こう堂々と発言をされているわけですね。そして、それを基に朝日新聞が裏付けも取らずに報道して、野党の皆さんはそれを基に私に、だから関与があったのは間違いないじゃないかと、こう質問をしてきたのでありますが、実際は開成小学校。御本人が考えた恐らく名前でしょうね。それなのに何で安倍晋三記念小学校と申請したと言うんでしょうか。当然、それは元本のコピーも置いていないということはあり得ないだろうと思います。
また、例えば棟上げ式に来るといった朝日新聞の報道がございました。それを基に、野党の議員から、いつ行くことになっていたんだ、行くことになっていたのかと私、聞かれましたので、分からないと答えたんですが、ちょっと調べてみますと、民進党のプロジェクトチームに籠池さんが行って、棟上げ式にいつ行ったんですかと聞かれて、御党の、民進党の杉尾議員が質問し、籠池さんは、昭恵さんは来ていませんと、こう答えているんですね。
同じ本人が、こうころころころころ言っていることを変える人物がまたそういう証言をしているということの紹介をされたんだろうと、このように思います。
○辰巳孝太郎君 総理、棟上げ式のことをおっしゃいましたけれども、棟上げ式というのは、当初、森友学園が計画していたそういうスケジュールですから、これ、新たなごみの発見によって遅れるのは当然なんですよ。これ、全く理由にならないんですね。
総理、総理、総理、総理、昭恵氏は、この三月十五日の籠池氏の直談判、これが終わった直後に籠池氏に電話をしたんですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今まで申し上げているように、この売買には、売買のこの言わば、についてですね、金額の交渉等には一切関わっていないということはもう今まで答弁しているとおりでございます。
○辰巳孝太郎君 総理、答えていただきたい。昭恵氏はこの三月十五日に籠池氏に電話したんですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今急にその三月十五日にということを、事前通告していただかなければいけませんよ、そんなものは。それは普通常識じゃないですか。真面目に、真面目に審議をしたいのであれば事前通告してください。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛にお願いします。
○辰巳孝太郎君 総理、総理は国会質問で、我々の昭恵氏の証人喚問に対して、私が全て知る立場だと言って昭恵氏の国会招致を拒んできたわけであります。やっぱり、総理、これ、あなたじゃ答えられないんだったら、昭恵氏呼ぶしかないじゃないですか。
少なくとも、少なくとも、昭恵さんに、三月十五日に電話したのか、なぜ籠池氏が三月十五日に財務本省と直談判をしていることを知るに至ったのか、これ聞いていただけますね。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これ、辰巳さん、簡単なことじゃありませんか。質問通告さえしていただければ、私が確かめればいいだけの話でありますが、意図的に質問通告されなかったんですか。(発言する者あり)
○辰巳孝太郎君 総理、聞いていただくということですね。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) それを通告してください。
○辰巳孝太郎君 今質問したから、聞いていただけるんですねということを聞いています。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) こういうときには、これせっかく時間を取って、今大切な補正予算の審議でありますから、これ補正予算とは全く関わりのないことではありますが、関わりのないことでありますが、しかし、事前に通告していただければちゃんとお答えをさせていただくということであります。
○辰巳孝太郎君 総理、聞いていただけるんですね。
なぜこのシンプルな質問に答えていただけないのか分からないんです。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ですから、質問通告していただければ当然聞いてくるということであります。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(金子原二郎君) 速記を起こしてください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは何年も前、何年も前の話でありますから、それ、例えば本人に聞いたって覚えているかどうかというのはこれ分かりませんよ。それ、ですから、次の質問の機会に事前通告していただければ当然聞くということであります。ですから、最初から答えているじゃないですか、質問通告していただければお答えをしますよと。これでお分かりになったと私は理解したんですがね。
○辰巳孝太郎君 総理、これ総理ではやっぱり答弁駄目だと思うんですよ。昭恵さん本人にこれは証人喚問として来ていただく以外、私はないと思います。
籠池夫妻は勾留されて半年たちました。籠池さんは偽証罪に問われる証人喚問にも応じたわけであります。私は、昭恵氏も同様に証人喚問に応じるべきだと思います。まさに昭恵氏がこの森友学園をめぐる土地の売買に積極的に関与して、国有地のただ同然の売払いという満額回答となったわけであります。これが動かざる事実であります。昭恵氏秘書の谷査恵子氏からの籠池氏へのファクスの最後には、昭恵氏には報告したとした上で、引き続き当方としても見守ってまいりたいとありましたけれども、まさに昭恵氏の見守りでただ同然の国有地売却という神風が吹いたということではないでしょうか。
総理、安倍昭恵さんの証人喚問、国会招致にも応じていただきたい。どうですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) このやり取りはもう昨年何回も何回もやらさせていただいたことでありますが、谷査恵子氏の……(発言する者あり)済みません、ちょっとそちらの方、やじやめていただけますか。今まで何回も何回もですね、今まで何回も何回も答弁をさせていただいておりますが、谷査恵子さんの問合せ、これ問合せでありますから、事実関係の問合せ、これについてはゼロ回答であり、そして、ゼロ回答をしているわけでありますから、満額というのはそれは全くの誤りであります。ゼロ回答であるということは申し上げておきたいと、こう思います。
そして、先ほど棟上げ式のことを言われたんですが、私、急に、棟上げ式に行ったかどうかというのは先般聞かれました。で、私、答えられなかったんですが、そのときも、答えられなかったから、それはやっぱり安倍昭恵さんを呼ばなければいけませんねと言われたんですが、そうしたら、その同じ党の人が既に籠池さんに聞いていて、来ていませんよというふうに答えているわけであります。
事実はそういうことにもなっているわけでありますし、私に事前通告していただければ、当然それは私がしっかりと確認してお答えをさせていただきます。
○辰巳孝太郎君 総理にさっきも言ったでしょう。棟上げ式、これ問題は、昭恵さんが棟上げ式に来る予定になっていたかどうかなんですよ。行ったかどうかじゃないんです。そういう予定になっていたかどうか確認してもらえますか。確認して。最後、最後。質問したんだから。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) はっきりと申し上げます。そもそも招待も受けておりませんし、招待状もいただいておりませんし、行く予定も最初からなかったということははっきりと申し上げておきたいと思います。
○委員長(金子原二郎君) 終わりです。
以上で辰巳孝太郎君の質疑は終了いたしました。(拍手)
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(上記プルダウンより)

反対討論を読む
○辰巳孝太郎君 私は、日本共産党を代表して、二〇一七年度第一次補正予算案に対する反対討論を行います。
本補正予算案のうち、九州北部の豪雨災害、熊本地震復旧など災害対策費三千四百三十六億円については、災害等に対応する緊急かつ必要な支出です。
しかし、本補正予算案に計上された防衛費予算二千三百四十五億円の八割は、オスプレイ、潜水艦、護衛艦などを前倒し取得するための歳出化経費、つまり兵器購入の分割払であり、安倍首相が進める戦争をする国づくりを進める補正予算となっています。既に発注済みの兵器の後年度負担分を繰り上げて払うことに緊急性がないことは明白です。財政法第二十九条一号にある予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となった経費の支出の規定から逸脱するものであり、認められません。
加えて、本補正予算案は、イージス・アショア導入経費、能力向上型迎撃ミサイル調達、弾道ミサイル防衛システム関連経費などの新規調達経費を盛り込んでおり、新たな後年度負担を生み出します。新規後年度負担額は本年度補正後予算で二兆三千二百六十七億円に達しています。安倍政権はこの間、北朝鮮の弾道ミサイル対処のためとして軍拡を進めてきました。現行中期防にもないイージス・アショアの導入は昨年夏、突如決定されましたが、その総額は二基で二千億円以上に上ります。
さらに、二〇一八年度予算案は、長距離巡航ミサイル導入経費を計上しています。これらは、敵基地攻撃能力の保有、ひいては更なる大軍拡に道を開くものであります。巨額の軍事費は、将来の財政収支を圧迫し、国民生活に必要な施策ができなくなる危険性を増大させるものであり、認められません。北朝鮮問題への対応は、軍事対軍事の悪循環ではなく、経済制裁の強化と一体とした対話による解決を目指すべきです。
今、政府が行うべきは、巨額の軍事費で際限のない軍拡に突き進むことではありません。格差と貧困を是正するため、医療や介護、年金、子育てや教育、国民生活に密着する施策に必要な予算を投じる政治への転換こそが求められています。
最後に、森友学園疑惑について一言述べます。
本委員会の審議で、昨年の通常国会以来、佐川前理財局長が廃棄したと繰り返し答弁してきた文書について財務省が組織ぐるみの隠蔽を行ったこと、さらに、安倍昭恵氏が国有地のただ同然の売払いに関与していたことを示す事実が明らかになりました。佐川氏の国税庁長官更迭はもちろん、佐川氏と昭恵氏を国会に招致し、自らの言葉で疑惑の真相を語ってもらうことがいよいよ不可欠です。
日本共産党は、森友疑惑の幕引きを絶対に許さない、国有地私物化を絶対に許さないということを申し述べ、反対討論といたします。(拍手)